表現の自由
町村先生の明快な解説
art表現の自由と責任、あるいは批判の自由: Matimulog
批判の自由は表現行為の自由と同程度に保障されなければならない。そして批判を呼ぶ表現行為をするということは、その批判を引き受ける覚悟が必要だ。これが、表現の自由には責任が伴うということの意味である。
ただし〜「撤去すべきだ」というような抗議の仕方は、表現行為を封殺するものであり、正当とはいえない。表現行為の内容を批判することと、その表現行為を無きものにしようとすることとは違うのである。
表現行為が気に入らないからといって削除等が請求できるのは、極めて例外的な場合、すなわち憲法上の表現の自由が及ばないような表現行為に限られる。そして法的に請求できないことを、力で、声の大きさとか経済的締め付けとかで押し付けようとするのは、もうヤクザの不当要求と同列なのである。